全天候型対応施設 花と動物と人とのふれあい共生パーク 神戸どうぶつ王国

生物多様性保全・環境保全 ~動物たちの未来のためにできること~

生物多様性保全・環境保全 ~動物たちの未来のためにできること~

生物多様性の保全と持続可能な社会を目指して

生物多様性の保全と
持続可能な社会を目指して

EFFORTS1
使い捨てプラスチック製品の廃止

ポイ捨てなどによる海洋プラスチックごみの問題は海洋生物に深刻な影響を与え日々深刻さを増しています。神戸どうぶつ王国では、動物に携わり、環境保全について取り組んでいる施設として、人と動物が共生する地球環境を未来に繋ぐために、関西の動物園では初めて脱使い捨てプラスチックに挑戦することといたしました。
園内のレストラン全店舗で使用している使い捨てプラスチック製品を環境の負担の少ない紙製品や木製品、または洗って再度使用できる金属製品に切り替えました。なお、紙製品については、FSC®のマークが入った商品を優先的にセレクトして使用するように努めます。

レストラン全店舗で使い捨てプラスチックの使用をなくします。ご協力お願いいたします。
地球は生物で出来ている

使い捨てプラスチック製品の廃止

プラカップ・ストロー・マドラー・スプーン・フォーク・パスタ皿・丼容器など約20 種類

環境に優しい製品を手に持つ男性
環境に優しい製品
使い捨てプラスチック製品の廃止の説明
廃棄物を減らし、資源を循環させながら利用し、環境への負担をできる限り減らす社会 廃棄物を減らし、資源を循環させながら利用し、環境への負担をできる限り減らす社会

キーワード解説

FSC 認証制度 (Forest Stewardship Council) (森林管理協議会)のロゴ

FSC 認証制度 (Forest Stewardship Council) (森林管理協議会) 森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも持続可能な形で生産された木材に与えられる認証制度。
このFSC のマークが入った製品を買うことで、消費者は世界の森林保全を間接的に応援できる仕組みで持続的な森林の利用を推進するためにつながる。

海洋プラスチック問題の画像

海洋プラスチック問題 処理されず流出したプラスチックがどんどん海に流れ込んでいることが海の生態系にかなり影響していることで起きている問題。海洋ゴミの影響により魚類や海鳥、アザラシなどの海洋哺乳類、ウミガメなど様々な種類の動物達が傷つけられ、死んだりしており、その内の92%がプラスチックの影響だといわれている。

ツシマヤマネコの生息環境を守る

ツシマヤマネコの
生息環境を守る

EFFORTS2
ツシマヤマネコの生息環境を守る取り組み

絶滅危惧ⅠA類(環境省レッドリスト)に指定され、日本の哺乳類の中で最も絶滅の恐れが高い動物の一つとされているツシマヤマネコは長崎県対馬のみに生息する固有種で、その数は約70頭か100頭といわれています。
減少理由は、ロードキルと呼ばれる交通事故や、トラバサミによる錯誤捕獲などが考えられていますが、一番の理由としては生息環境の悪化(山林や田んぼの減少などによる)だと言われています。ツシマヤマネコは田んぼにやって来るネズミやカエル、鳥など様々な動物を食べています。そんな多様性豊かな田んぼを守ろうと、対馬市の佐護地区の佐護ヤマネコ稲作研究会では、自然と上手に手を取り合いツシマヤマネコと一緒に暮らしていけるようにとコメ(ツシマヤマネコ米)作りを続けています。当園では、生息域内保全として、そのツシマヤマネコ米を年間3トン購入(姉妹園の那須どうぶつ王国では年間7トンを購入)し、生物多様性保全普及啓発型レストラン「WILD CATS」でカレーを販売しています。ご来園いただけるゲストとともに、食べることでツシマヤマネコが狩りをする田んぼを守り、環境保全に協力できる仕組みを構築しました。
当園では、その仕組みのことを「循環の輪」とよんでいます。

WILD CATSの店舗画像
環境に優しい容器には入った量の画像

ツシマヤマネコ米とは?

ツシマヤマネコの餌場でもある田んぼで作られたお米。
ヤマネコや他の生物、環境への配慮として、減農薬で作られている。栽培基準を設けており、基準を満たす栽培方法をとっている田んぼを「認定田」としている。

ツシマヤマネコ米を育てる畑の画像
循環の輪

「循環の輪」とは?

循環の輪
  • ①お客様がカレー、ハヤシライスを食べる 年間ツシマヤマネコ米を3t購入しています。
  • ②対馬での田んぼが増える 米の需要が高まると対馬で米を育てることが出来ます。
  • ③ツシマヤマネコのエサが増える 田んぼが増え、ツシマヤマネコのエサとなる、鳥や小動物が増えます。
  • ④ツシマヤマネコの数が増え、保全につながる 安定した環境が整い、ロードキル(交通事故による死亡事故)
    などが減りツシマヤマネコの保全につながる。

キーワード解説

ツシマヤマネコ

ツシマヤマネコの画像

ツシマヤマネコ 学名:Prionailurus bengalensis euptilurus 分類:食肉目ネコ科
特徴:長崎県対馬にしか生息していない固有種。
現在の生息数は約70 頭か100 頭といわれるほど数が少なく、絶滅の危機に瀕している種。
環境省は、1994 年3 月にツシマヤマネコを種の保存法に基づく「国内希少野生動植物種」に指定し、長崎県をはじめとする様々な団体と協力して保護事業を実施しています。
対馬野生生物保護センターをはじめ京都市動物園など全国の9園の動物園で飼育されており、生息域外における保護対策が進められています。
神戸どうぶつ王国では、ツシマヤマネコは飼育していませんが、生息域内での対策として、ツシマヤマネコ米を定期購入して田んぼ拡大などの協力をしています。

生息域内保全 環境省では生態系及び自然の生息地を保全し、存続可能な種の個体群を自然の生息環境において維持し、回復することとしており、逆に「生息域外保全」とは生物や遺伝資源を自然の生息地の外で保全していくこと。としている。要は「生息域外保全」は絶滅危惧種を動物園にて飼育し、繁殖させていくことがその一つであり、ツシマヤマネコ米に関しては生息域内の環境を保全していくことなので「生息域内保全」の一つとなっています。

ボルネオの環境保全に取り組むプロジェクト

ボルネオの環境保全に
取り組むプロジェクト

EFFORTS3
ボルネオ保全プロジェクト

河を渡るぞうの画像

生物多様性の宝庫と言われる熱帯雨林であったマレーシアのボルネオ島では1960年代からの森林伐採、1990年代からのアブラヤシプランテーションへの転換によって、熱帯雨林は激減し、野生動物の生息地は減少・分断化されています。とくにボルネオゾウは力も強く大食漢なので、農業被害・人的被害も大きく、軋轢が増しています。旭川市旭山動物園と認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンはボルネオへの恩返しプロジェクトとして、10年間、ボルネオゾウを森に帰すための移動用檻、一時的保護施設(BES)の1期工事、エサ支援やマンパワーの資金援助などを行っています。しかし、プランテーションの拡大は続き、保護ゾウの数も増えるなど問題は山積しています。
2018年8月、野生動物の故郷を守るために動物園だからこそできることを始めようと、旭川市旭山動物園、豊橋総合動植物公園、福岡市動物園、平川動物公園、那須どうぶつ王国、神戸どうぶつ王国の6園と認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンは協定を結び、「ボルネオ保全プロジェクト」を立ち上げました。今後は、ボルネオへの恩返しプロジェクトを動物園の立場から発展強化させていきます。

ボルネオ島の地図 ボルネオ島の地図

ボルネオ保全プロジェクトメンバー

旭川市旭山動物園(北海道)
豊橋総合動植物公園(愛知県)
福岡市動物園(福岡県)
平川動物公園(鹿児島県)
那須どうぶつ王国(栃木県)
神戸どうぶつ王国(兵庫県)
認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン
(順不同)

野生動物の保護や
技術支援を行っている

ボルネオの現状

ボルネオの現状を表す画像

アブラヤシのプランテーション開発による森林破壊が進み、 多くの野生動物の住処がなくなっている。

今後の活動内容

  • 1 ボルネオ保全の啓発活動、教育普及活動、職員の現地研修
  • 2 ボルネオ保全の企業寄附、クラウドファンド設立・呼びかけ
  • 3 ゾウ飼育技術支援、飼育用機材の支援、新たなゾウパドック建設技術支援
  • 4 ボルネオゾウ保全に係る学術的調査・研究
  • 5 次世代の子ども達への教育
ボルネオドネーション自動販売機の画像
ボルネオドネーション自動販売機
ボルネオドネーション自動販売機の画像

ドリンクが売れるごとに、利益の一部がボルネオ支援金になる仕組みの自動販売機。
利益の一部が「緑の回廊・野生生物レスキューセンター設立」プロジェクトへの支援金となっています。
プロジェクト発足前の2018 年8 月より設置しています。

キーワード解説

プランテーション開発 プランテーションとは大規模農園のことで、商品となる作物を大量に採るために元々の環境を破壊し作られることが多く、特にボルネオではアブラヤシのプランテーション開発による森林破壊が問題となっている。一見すると木々が生い茂っている森林ですが、 実際は単純化したプランテーションのため、複雑な生態系の中で生きる多くの生物は生きていけず、絶滅の危機に瀕している。

緑の回廊プロジェクト 認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)が行っているプロジェクト。ボルネオ島の北東部に流れるキナバタンガン川沿いに残る熱帯雨林を所有者から買い取ることでアブラヤシプランテーションの開発により分断してしまった森をつなぎ、生物多様性を保全する取り組みのこと。また他にもボルネオゾウを中心とした野生生物レスキューセンターの設計、建築を行う「恩返しプロジェクト」なども行っています。
(http://www.bctj.jp/)

少しでも興味が出た方は・・・
生物多様性の壁「Wall for Biodiversity」の画像
生物多様性の壁
「Wall for Biodiversity」
生物多様性の壁「Wall for Biodiversity」の画像

王国内にある生物多様性保全・環境保全について学べる壁。ボルネオ島の現状、ツシマヤマネコについてなどが書かれており、その上で今私達に何ができるかを考える場所としている。今後も増設予定。

ぜひ園内で御覧ください