■神戸どうぶつ王国は使い捨てプラスチック製品廃止にチャレンジします

神戸どうぶつ王国は使い捨てプラスチック製品廃止にチャレンジします
神戸どうぶつ王国では、生物多様性の保全と持続可能な利用を目的に、関西の動物園水族館では初めて、施設内のレストランで提供している使い捨てプラスチック製品を、環境に負担の少ない紙製品や木製品等に切り替えることにいたしました。ポイ捨てなどによる海洋プラスチックごみの問題は海洋生物に深刻な影響を与え日々深刻さを増しています。当園では、動物に携わり、環境保全について取り組んでいる施設として、人と動物が共生する地球環境を未来に繋ぐために、脱プラスチックに挑戦することといたしました。
2018年12月7日より、園内のレストラン4店舗で使用している使い捨てプラスチック製品を代替品に変更します。切り替える製品はのは、プラカップ・ストロー・スプーン・フォーク・パスタ皿・丼容器などです。プラカップやストローは紙製にスプーンやフォークは洗って再利用ができるステンレス製に変更します。
提供店舗:フラワーフォレスト、ワイルドキャッツ、レトリバー、アルパカフェ
なお、紙製品については、FSCのマーク(※1)が入った商品を優先的にセレクトして使用するように努めます。
切り替えに先立ち、2018年12月4日に行われた記者会見の様子
(※1)FSC認証制度とは…(Forest Stewardship Council(R)、森林管理協議会)
森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられる認証制度。このFSCのマークが入った製品を買うことで、消費者は世界の森林保全を間接的に応援できる仕組みで、持続的な森林の利用を推進するために繋がります。
FSCジャパンHP:https://jp.fsc.org/jp-jp
■神戸どうぶつ王国のこれまでの生物多様性保全、環境保全の取り組み
① ツシマヤマネコの生息環境を守る取り組み
当園の生物多様性保全普及啓発型レストラン「WILD CATS」では、ツシマヤマネコ米を使用しています。絶滅危惧IA類(環境省レッドリスト)に認定され、最も絶滅の恐れが高い動物のひとつとされているツシマヤマネコ、その数は100頭程度ほどと言われています。そのツシマヤマネコの餌場の確保を目的に、減農薬で作られたツシマヤマネコ米を当園では年間3トン購入し、食べることでツシマヤマネコが狩りをする田んぼを守り、環境保全に協力できる仕組みを構築しました。(※姉妹園である那須どうぶつ王国でも年間7トンのツシマヤマネコ米を購入し同じ取り組みを行っています。)
② ボルネオ保全プロジェクト
2018年8月24日、日本の動物園6園(旭山動物園・豊橋総合動植物公園・福岡市動物園・平川動物園・那須どうぶつ王国・神戸どうぶつ王国)と特定非営利活動法人ボルネオ保全トラスト・ジャパン(BCTJ)が提携して、東南アジア・ボルネオの環境保全に取り組むプロジェクト「ボルネオ保全プロジェクト」を発足しました。ボルネオではアブラヤシのプランテーション開発による森林破壊が進み、多くの野生動物が住処を失っています。プロジェクトでは今後、こうした野生動物の保護や技術支援などを行っていく予定です。
また、当園では同プロジェクトの合意より前より、ボルネオ保全トラスト・ジャパン支援自販機を設置しています。この自販機で飲料を購入すると、利益の一部がボルネオの保全活動の支援金となります。日常生活の中で気軽に生物多様性保全活動ができる、支援型の自動販売機です。