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2025年5月、神戸どうぶつ王国に
新たなハシビロコウが2羽やってきました。

絶滅危惧種であるハシビロコウは世界で2例しか繁殖例がなく、飼育下での繁殖は難しいとされています。当園では2014年にハシビロコウを初めて導入しました。
2021年にはハシビロコウの繁殖を目的とした展示エリア「ハシビロコウ生態園Bigbill」がOPENし、
今まで以上にハシビロコウの繁殖へ向けて注力していましたが繁殖には至っておりません。
今回、新たにコンゴ民主共和国から若い2羽のハシビロコウを迎え入れることができました。
これがアジア初の繁殖に向けて、ハシビロコウの未来にとってより良い機会になればと願っています。

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MESSAGE

園長の想い

未来へつなぐいのちのバトン

ー ハシビロコウの新たな一歩 ー

当園では、世界的にも希少な鳥類であるハシビロコウの保全と繁殖に長年取り組んでまいりました。現在、雨季と乾季を再現する温室環境の中で1ペアを飼育していますが、残念ながら両個体の相性が合わず、繁殖には至っておりません。

このたび、アフリカ・コンゴより、現地の法令および国際的な保全ルールに則った正規ルートを通じて、若いハシビロコウを迎えることになりました。この新たな個体は、種の将来を見据えた繁殖の可能性を広げる存在であり、国内での繁殖成功に向けた重要な一歩となります。

私たちは、野生動物のいのちと真摯に向き合い、その未来をつなぐ使命を担っています。単なる展示ではなく、環境再現、行動観察、相性確認といった細やかな配慮をもとに、個体の尊厳を守りながら繁殖に臨む姿勢を、皆様にぜひご理解いただければ幸いです。

ハシビロコウが見せてくれる、静かで力強い生の姿。その命が未来へとつながる日を目指して、これからも誠実に歩みを進めてまいります。

園長 日橋一昭
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ABOUT

ハシビロコウとは

基本情報

英名:Shoebill
学名:Balaeniceps rex
分類:ペリカン目
ハシビロコウ科
体長:110cm~140cm
体重:4~7kg

待ち伏せ型の狩りをし、ゆったりとした動きでしばしば彫像のように動きを止めるため「動かない鳥」として知られる。巨大な嘴(くちばし)を持ち、嘴を打ち合わせて音を出す”クラッタリング”を行う。
指の長さも鳥類最大で、湿地に住むため沈まないように大きくて長い足と指をしている。目も特徴的で、瞳の周りが若い時は黄色、成長するにつれ青色に変化する。南スーダン、ウガンダ、タンザニア、ザンビアなどの生息地では数も減ってきており、絶滅危惧種に指定されている。
また世界中の動物園など飼育下では30羽ほどしかいない。

 
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繁殖の難しさ

ハシビロコウの繁殖は大変難しく、動物園の繁殖成功例は北米とヨーロッパの2施設のみで、アジアでの成功例はありません。
単独で暮らす鳥のため限られた個体同士でのペア形成が困難であったり、世界で見ても飼育羽数が少なく、飼育環境や営巣環境、栄養面など繁殖に関する様々なデータが少ないことも繁殖の難しさとなっています。

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繁殖への取り組み

ハシビロコウの繁殖のために2021年にOPENした「ハシビロコウ生態園Bigbill」では
アジア初の繁殖に向けて、様々な取り組みを行っています。

1

人工降雨
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ハシビロコウの繁殖期は雨季の終わりから乾季にかけてと言われています。人工降雨機で降雨量・回数の調節を行ったり、池の水位を調整して、現地の雨季と乾季を再現しています。

2

生息環境の整備
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生息地で繁茂しているマングローブなどの植物を植栽し、生息環境を再現しています。

3

巣の設置
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場所や高さの違いがある複数の巣を設置することにより、ハシビロコウが巣を選択できるようにしています。

4

雌雄分離飼育

ハシビロコウは基本的には単独で暮らし、繁殖期のみペアで過ごします。2024年には初の試みとして雌雄を約4か月分離飼育した後、再同居を行いました。

5

性ホルモン値測定

大学との共同研究で糞中の性ホルモン値を測定し、繁殖に関するデータの集積、行動との比較を行っています。

6

栄養管理

ビタミン剤等で栄養を強化したり、繁殖期前にはナマズやドジョウを池に放ち、狩りが出来るようにしています。

MEET

現在の王国のハシビロコウ紹介

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ボンゴ♂

2014年12月5日来園 / 出身:タンザニア

気分屋でよく動く。マリンバよりも体が一回り大きい。

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マリンバ♀

2015年11月25日来園 /出身:タンザニア

臆病で慎重派。ボンゴよりも嘴の色が濃く、冠羽が長い。

NEW

今回のハシビロコウ紹介

コンゴ民主共和国からやってきた2羽のハシビロコウ。
まだ虹彩の色が黄色で若い個体であることがわかる。
雌雄については、現在検査機関にて判定中。

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今後の展示スケジュールに関しては
決まり次第ご報告いたします

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